
| 岩手の厳しくも優しい自然に触れてたくましくなる。 岩手の人と語り合って心を磨く。 岩手の大地に親しんで食料生産の尊い営みを知る。 そんな暮らしの基本が、農業体験にはあふれています。 |
| ■農村は昔も今もスローライフ | |||
| 岩手の人々は、大きな自然の中で生きてきました。とりわけ、農山村には人間が太古の昔から自然の営みにあわせながら知恵をめぐらせ、地域で支えあい、風土に合った暮らしを立ててきた生活の基本が今も息づいています。それは、高速交通時代となり、通信技術が発達した21世紀の今日でも変わることはありません。むしろ、「スローフード」などの言葉に代表される21世紀の新しい価値として誇りを持って守っています。 町や村には個性豊かな産直センターなどもオープンし、自分が手がけた作物を通して交流の歓びを広げています。雄大な自然に惹かれ、Iターン・Uターンする人達も増えてきました。四季折々、さまざまな表情を見せる大自然の中で土に親しみ、風土とあいまった生活文化に触れる。農業体験を通して、生徒たちは多くのことを豊かに学ぶことでしょう。 |
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| ■多様な農業体験の内容 | |||
| 広大な岩手の大地ですから、お迎えする7市町村だけでも農業、林業など多様な体験ができます。田んぼや畑では、お馴染みの田植え、稲刈りのほか、トウモロコシの種まき、豆まき、野菜苗の植付けなど、季節に合わせた作業をすることになり、ビニールハウスづくりやハーブの育苗、花の寄せ植えなどに挑戦することもあります。また、果樹園ではりんごの摘花・摘果作業、収穫、ブルーベリー摘みなども行われています。 生徒たちは、体験を通して、なぜ、花や実を途中で摘むのか、あるいは、畑の作物や稲の生育は天候に左右されることなどを知りつつ、一つ一つの作業に大切な意味があることを学んでいきます。 この地域は牧場や農場も多いので、機械を使ったダイナミックな農業体験や酪農体験も豊富です。乳しぼり、えさやり、牛舎の掃除など、最初は臭いにも慣れず苦労しながらも、牛や馬のかわいさに触れ、絞りたてのミルクやバターのおいしさに新鮮な感動を味わっています。 |
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| ■農家の人たちが温かく迎えます。 | |||
| 体験学習を迎え入れる農家は、個人の農家あり、大きな農場あり、また地域が一体となったグループや農業青年部の皆さん、グリーン・ツーリズムのメンバーなどいろいろな人がいます。年齢も、50年以上農業を営んできたベテランから、お兄さんのような若い農業青年まで幅広く、それぞれの人生哲学やユーモアを織り交ぜながらやさしく面白く指導してくれます。 安比・八幡平エリアで各体験の受け入れをしている「ふれあい塾」の皆さんは、「体験が終わると、子供や孫と別れるような寂しさを感じる。」と言います。都会で育った子供たちが、最初こそこんな田舎で大丈夫かと心配したそうですが、子供たちは内に秘めた強さで地元の人以上に農業を楽しみ、その姿から逆に元気をもらっていると、生徒たちとの出会いを楽しみに待っています。 雫石町の中川一さんは、農業と民宿の兼業でこれまでも修学旅行生を数多く受け入れています。田植えでも野菜の苗植えでも決まって語りかける言葉があります。「しっかりした気持ちで植えてけろよ」。不思議に、茶髪の生徒たちも、この一言でしゃんとするのです。 受入れ農家にはIターン者の人もおり、農業体験とともに、魅力的な生き方に触れることもできます。西根町でルーデンス農場を経営する梶本さんは、「ここに来る人は農業というより、ここでの農的な暮らしの楽しさを感じてほしい。農作業だけでなく、自転車で焼走りをサイクリングしたり、薪を集めてドラム缶風呂に入ったり、自然と農を一緒に楽しみましょう。」とメッセージを送ります。 また、そのすぐ近くにあるクラリー牧場の経営者は、オーストラリア調教師のクラリー・リドリーさんと陽子さん夫妻。オーストラリアでカウボーイをしていたというクラリーさんは、競走馬の調教と乗馬のレッスンを行いながら、体験学習も受け入れています。メニューの内容は主に「えさづくり」と「水かえ」ですが、「農業のかっこよさを感じてもらいたい。」と、生徒たちにはオーストラリアのストックマン(農民)スタイルも経験させています。牧場スタッフは皆英語が話せますので、英語で話しかけるのも一興です。 ふるさとの村で何代も続く農業を守ってきた人々、農場経営に夢を燃やす青年たち、岩手の自然の魅力に惹かれ、この地に住んで新しい農業を展開する人たち。自然とのふれあい、人とのふれあい、地域に長い間受け継がれてきた生活文化とのふれあい。そのすべて含んでいることが農業体験の大きな魅力であり、スローライフワンダーランドの大地なら大いに満喫できます。 |