県都として賑わう盛岡市は、楽しさの中にも城下町の面影をしのばせる街。歴史・文化・商業など多方面に渡って学習できるほか、「モーリオ」と呼んだ宮沢賢治が過ごした街としてなど文学の香りも豊かで、雄大な岩手山と秀麗な姫神山に抱かれた玉山区は歌人石川啄木の故郷としても有名です。


 手県の県庁所在地である盛岡市は人口約30万人。県内一のにぎわいを見せる都市であり、北東北の拠点都市として近代的な発展をとげながらも、南部藩20万石の城下町として栄えた往時の面影をしのばせています。

 かつて、南部藩士の居城であった盛岡城の旧跡は、堅牢な石垣と池が今も残っており、現在は岩手公園として市民の憩いの場となっております。また、周辺には慶長時代の銘を刻ん擬宝珠が欄干を飾る橋や、商家の古い蔵などが現存し、江戸時代の暮らしを今も身近に伝えてくれます。これらの建造物の近くには、岩手に近代化を告げた明治・大正時代の洋館なども数多く残され、歴史探索に最適なコースになっています。

 学術文化の中心都市である盛岡には、県立美術館をはじめとする、美術館や記念館、博物館、あるいは歴あるお寺なども集積しています。そして、市内を流れる中津川べりには野の花が咲き乱れ、毎年秋には鮭が遡上するほど自然が豊かで、楽しみながら文学碑めぐりができます。

 また、盛岡は、石川啄木と宮沢賢治が青春時代をすごした街でした。岩手公園、啄木新婚の家、光原社、盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)など多くのゆかりの地があり、「もりおか啄木賢治青春館」では2人の青春時代を紹介しています。石川啄木の故郷の玉山区の「石川啄木記念館」など、連続して訪ねるとよりより深く知ることができるでしょう。

 市内を回るときは、市内中心部を循環するばす「でんでんむし号」と、市内南部を回る「南部都心循環バス」が便利です。また、盛岡観光コンベンション協会に申し込めば、有料で市内の名所を解説してくれる、「盛岡ふるさとガイド」が案内してくれます。歴史・文化・政治経済・自然・文化など自主研修のテーマを選ぶのに困るほど豊富にそろっている盛岡市街地・玉山区エリア。歴史や文化に触れながら、歩いて楽しむのにぴったりです。



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わんこそば体験
 岩手県には宴席に集まった客にそばを振舞う風習がありました。このとき一度に大勢の客にゆでたてのそばを提供するため、少量ずつお椀に盛って出したことがわんこそばのルーツと言われます。
 我が国初の平民宰相・原敬も「そばはわんこに限る」といったとか。現代のわんこそばは、「じゃんじゃん」という給仕の掛け声とともに、食べては放り込まれ、放り込んでは食べてとギブアップするまで食べ続ける遊び心一杯のそば料理。食べたお椀の数を競い合うという面白い体験ができます。
もてなしの心で4つの麺
 んこそばや盛岡冷麺、じゃじゃめん、南部はっと鍋は、盛岡で生み出された「4つの麺」です。今や全国的にファンの多い盛岡冷麺は、小麦粉とデンプンで作るコシの強い麺と、牛ガラなどでだしを取ったコクのあるスープが特徴です。じゃじゃめんは、ゆでたうどんの上にキュウリやネギ、肉味噌をのせたもの。通が料理の「炒醤麺」をアレンジしたものですが、盛岡でしか食べられないバージョンになっています。また、「はっと」とは岩手の伝統食で、うどんの事。岩手県産無漂白小麦100%の「はっと」に新鮮な魚介類や野菜を入れて味わえるのが南部はっと鍋です。
啄木の故郷「渋民」を歩く
 川啄木は明治19年2月20日、日戸村(現盛岡市玉山区)の常光寺に生まれました。数多くの遺品や資料が展示された「石川啄木記念館」をはじめ、生誕地の常光寺、幼少時代を過ごした宝徳寺、小学校の旧校舎、啄木一家の間借り先などゆかりの施設が点在しています。特に渋民付近の施設は近接しているので、歩いて回ることができるでしょう。また、北上河畔や愛宕の森などの歌碑めぐりも文学散歩散歩の素材になります。啄木が「ふるさとの山」と歌った岩手山や姫神山が目の前に迫り、その美しい姿を見ていると啄木の声が聞こえてくるような気持ちがします。
        石川啄木記念館
文学の巨星の「青春にあう」

もりおか啄木賢治青春館           
 治19年生まれと石川啄木と、明治29年生まれの宮沢賢治。ともに同じ盛岡中学(現盛岡一高)で学んでいますが、10歳の年齢差があるので、生前に直接会うということはなかったようです。この2人の出会いを実現させたのが「もりおか啄木・賢治青春館」で、啄木、賢治の歩みやゆかりの人々を紹介しているほか、二人の塑像などを展示しています。
 青春館としてよみがえった「旧第九十銀行」は明治43年の建築。盛岡にも近代化が押し寄せていた頃でした。文学の巨星として輝く2人の足跡と重厚な明治の洋風建築、中津川べりの散策と合わせて、研修テーマとしても面白いでしょう。
「壬生義士伝」のルーツを探る
 「壬生義士伝」は、映画やテレビドラマにもなった浅田次郎原作の人気小説。主人公の吉村貫一郎は南部藩出身の新撰組隊士であり、生まれ育った上田組丁、藩校の子供たちと上った岩山、妻しづに愛を告げた中津川や八幡宮など、盛岡市内にはモデルになった場所が点在しています。
 小説を片手に、主人公の気持ちを思い起こしながら歩くと、激動期にあった当時の時代背景や新撰組の歴史を克明に学ぶことができます。
盛岡市内の歴史や名所を深く知りたいのなら・・。
盛岡ふるさとガイド

成13年4月に誕生した「盛岡ふるさとガイド」は地元市民による「熱いおもてなしの心」あふれる観光ガイドです。「啄木と賢治青春の道」や「盛岡伝説と神秘の旅」「宰相の道」などユニークなコースを2時間〜2時間半で案内します。
料金/各コース3,000円(ガイド一人あたり)
п@019-604-3305  fax 019-653-4417
詳しくはこちら。
さんさ踊り体験
岡の夏を彩るさんさ踊りは、岩手を代表する夏祭です。さんさ踊りの起源は古く、藩政時代から受け継がれてきました。その昔、悪事を働く鬼に困り果てた人々は三ツ石神社に鬼の退治を祈願しました。その願いが聞き入れられ、鬼の退散を喜んだ人々が「さんささんさ」と言って踊った踊りが、さんさ踊りの始まりだと言われています。現在では盛岡市指定無形民俗文化財の指定を受けています。参加者は3万人にも及び、日本一の5千個の太鼓がダイナミックな音とリズムでパレードを盛り上げます。「さんさ踊り体験」で盛岡の夏祭りのエネルギッシュなひと時を感じてみませんか。
問い合わせ先 (財)盛岡観光コンベンション協会 п@019-621-8800(事業課) 



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